μ(マイクロ)高周波技術を使用して、今回は小径の中空シャフト(パイプ材)の表層面への焼入れに成功しました。高周波焼き入れの特徴であります、必要な部分の表層面に硬化層が形成できる技術です。従来は製品全面に焼き入れをするか、焼入れをせずにそのまま使用した事と思われますが、本技術により必要な部分に必要な厚みだけ硬化層を形成させることが可能であります。
本技術に関しましてご質問やご確認事項等がありましたらお気軽にお問い合わせください。
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μ(マイクロ)高周波技術を使用して、今回は小径の中空シャフト(パイプ材)の表層面への焼入れに成功しました。高周波焼き入れの特徴であります、必要な部分の表層面に硬化層が形成できる技術です。従来は製品全面に焼き入れをするか、焼入れをせずにそのまま使用した事と思われますが、本技術により必要な部分に必要な厚みだけ硬化層を形成させることが可能であります。
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Φ3のSUJ2丸棒にμ高周波熱処理を実施しました。このサイズになると既存の高周波焼入れでは芯部まで硬く(全硬化)なってしまう為、高周波熱処理の特徴である表層面への焼入れは困難な状況である。しかし当社のμ高周波焼入れであれば表面は硬く、芯部は生地のままの焼入れが可能となる。
■下記に処理後の結果を示す。(尚、同材質、同サイズの試料を油焼入れしたものを比較対象として記載する。)
①硬さ比較(添付グラフ参照)
油焼入れ品は芯部まで硬化しているのに対し、μ高周波焼入れでは0.5mm程度で硬さが落ちている(生地硬さ)
②曲げ試験結果
油焼入れは500Nにて破断、μ高周波品は破断無し
③製品特性
油焼入れ品は0.3-0.4mm程度の振れが発生、μ高周波品は0.15-0.3mm程度の振れとなった。
(※製品受入時の振れ 0.02-0.04mm程度)